「だっこひも」を適切に使うためのポイント

だっこひもを上手く活用しながら、
子育てを楽しんでほしいと願って
その思いを8つのポイントにまとめてみました。

日々の抱っこ紐

赤ちゃんは生まれてから
日々、成長と発達を繰り返しています。

毎日の抱っこの仕方や
だっこ紐の付け方で
赤ちゃんの小さい身体には
とっては大きな影響になります。

日々おこなうだっこだから
親の立場・赤ちゃんの立場
両方を大事にしたいと思って考えました。

目的

「だっこひも」を使う目的は何かを考える

赤ちゃんが「だっこ」を求める時の気持ちで一番多いのは、「寂しいよ」「かまってよ」「あそんでよ」という気持ちでしょうか? 「暑いよ・・・」「同じ姿勢でつらいよ」ということもあるかもしれませんね。

親が「だっこ」をするのは、もっとたくさんの理由があると思います。赤ちゃんの気持ちにこたえる時もありますが、いろいろな赤ちゃんのお世話や、親の都合も多いのではないでしょうか?

「だっこひも」を使う目的としては、親の都合が多くなると思います。

親の状況、家族の状況は人それぞれです。だから、「どのくらいの時間なら使ってもいい」と、支援者が断言できるものではありません。

今の赤ちゃんの状況を考え、親の立場も理解した中で、「適切な使い方」のアドバイスが必要であり、場合によっては、「だっこひもを使い過ぎない」生活にしていくために、サポートが必要な場合もあると思います。

発達

赤ちゃんの成長発達段階を考える

子育て支援の関係者の多くの方から「新生児から縦にだいてもいいの?」という質問を多く受けます。

しかし、人気のだっこひもの多くが、「新生児から使ってもいい」と書いてあり、「首が座るまでは手でサポートをしてください」と注意書きが書いてあります。

でも、首を支えることが難しい形状であったり、そもそも、その注意書きを読んでおられない方も多く、「新生児から大丈夫だと書いているからOK」と思われる方が多いのが現実です。

首がすわるまでのだきかたについては、動画でお話しているので、ぜひそちらをごらんください。

道具は適宜適切な時間使うことはとても良いことですが、発達を飛び越えて無理をさせてしまったり、長時間同じ姿勢を強要してしまうことにもつながります。

その可能性があることを、支援者の方の温かい言葉でお伝えいただければと思います。

サイズ

サイズを考える

こんなことがありました。

パパは180センチ100キロ。ママは150センチ40キロ。赤ちゃんは、パパに似たのか、とても大きな赤ちゃん。

こんなケースでも、パパもママも使えるようにと、一つのだっこひもを使いまわしておられました。

ママが「だっこが辛い」と言われるケースでは、だっこひものサイズがそもそも大きすぎて、調整をしてもぴったりにならないという事もあるのです。

その視点で「だっこひも」を見てあげてほしいと思い、120個以上のだっこひもを、パパ役、ママ役のモデルにつけてもらった写真を撮影しました。

ベルトを調整したら楽になるもの。縫い縮めたら楽になるもの。どうしても無理なもの等いろいろありますが、サポートの幅が広がればと思って作ったサイトですので、ぜひご覧ください。

素材

素材について考える

しっかりしたもの→「安全」だと思われるかもしれませんが、同時に「赤ちゃんの姿勢を固定する」ものでもあります。

ニット→伸び縮みするので使いやすいイメージがありますが、赤ちゃんの体重が重くなればなるほど伸びます。そのことにより、赤ちゃんの姿勢が崩れます。

商品の説明にはマイナス面は記入されていないので、支援の関係の方には、マイナス面もあることを知っておいていただきたいと思います。

時間

使用時間について考える

だっこのサポートをしていると、ほとんどの方が使用時間を聞かれます。

動画の中でもお話していますが、概ね1年~1年半で二足歩行になる赤ちゃんの日々は、重力の中でどのように自分のカラダを思うように動かしていくのかという試行錯誤の繰り返しで、そのためには、床の上でゴロゴロしながらチャレンジできる時間の確保が大切です。

それがわかっていても、それぞれの事情で無理な事があります。だっこを求める度合いも、赤ちゃんによって様々でしょう。

いろいろな状況を考えた中でも「だっこひもに入っている時間が長すぎる」を思われたら、「だっこひもに入れなくてもいい」為のアドバイスを伝えてください。

もしかしたら必要なサポートは「赤ちゃんとの遊び方」かもしれないし、「起こさないおろし方」かもしれません。子育て支援の現場で伝えられることはたくさんあります。

あかちゃんの姿勢

姿勢について考える

①頭が後ろに反っていたら、親の方に同じ姿勢を体験してもらってください。きっと、辛さが伝わることと思います。後ろに反っている時間が長いと、口呼吸になりやすく、授乳や食事、歯並びにも影響があることを伝えてあげてください。

②股関節の狭すぎ、開きすぎを考えた時、目安となるのが赤ちゃんがリラックスして寝ている時の股関の開きの状態です。たぶんその状態が一番楽なのだと思います。だっこひもに入れた時、まっすく足が下にぶら下がったり、真横にひらき過ぎるのは、どちらも無理をさせています。

生まれてすぐはM字に開いていると思います。その状態に合わせて下さい。

③うまれてすぐは、あかちゃんの背骨はC字カーブなので、「丸く抱く」は最初大事ですが、ハイハイをしっかりして、背筋と腹筋のバランスがとれ、お座りをする頃には背骨はS字カーブになっていきます。それがしっかりした歩行姿勢につながります。

生まれてすぐに「だっこ」で困っておられる時、「まあるく包むようなだっこ」を伝える方もおおいかもしれませんが、赤ちゃんの成長に合わせて変化していくことも同時に伝えてください。

なお、大人でも眠い時や寂しい時やリラックスしたい時はまるくなって寝ることもあるように、赤ちゃんも成長していってもまあるくなる必要がある時もあります。

④首もすわり、お座りがしっかりしてくる頃には、「座り姿勢」を意識してだっこをしてあげてください。坐骨を下に向けた姿勢・赤ちゃんの内太ももで親のウエストを挟むような姿勢を意識すると、赤ちゃんの体幹もアップし、バランス感覚もよくなります。

密着

密着について考える

素手でだっこをした場合は、赤ちゃん自身が体幹がしっかりして、バランス力がアップしてくると、赤ちゃんはだっこをされた状態でも密着していないこともありますが、

赤ちゃんが疲れた時、眠たいとき、まだ、自分でしっかりしがみつけない時等は密着してると思います。

心と体を包み込むということでも、密着状態は大切です。

また、親と子が密着している状態だと、たとえば歩いた時の“揺れ”も一緒になります。

これが、ぶかぶかした袋に入れている状態だと、歩くたびに、親の振動と、子に与える振動に誤差が生まれ、振動が大きくなるような気がします。

反対に密着していると、親が感じる揺れと、子が感じる揺れが一緒になり、その揺れがゆっくりだと、心地よくなるのです。

SGマーク

SGマークについて考える

だっこひもの安全の目安になっているマークです。 どんな基準か、どんな検査をしているかについては、興味のあるかたはホームページを見てください。 皆さんにとって安全を保証するマークがついている方が安心だと思います。 日本の農薬や食品や医薬品に関する検査は世界の中でもゆるい方だと言われていますが、それでも検査をする第三機関があるのですが、だっこひもを含む育児用品は、安全基準はあっても、発達に対しての効果やマイナス面を客観的に検査をする機関はありません。 よって、メーカーが書いている説明は、メーカーが独自に考えて発信している情報です。 それをどう考えるかは、購入者にゆだねられていることを知っておいてください。